私の通っている産院(クリニック)ではバースプランを妊娠後期に突入した頃になると書きます。
初めての出産なのに、突然バースプランを自分でイメージして書いてくださいと言われたとしても、出産をしたことがないから、上手くイメージが出来ない…という意見もあるかと思います。
バースプランとは、出産時や、入院中の自分の希望についてドクターや助産師等スタッフに伝えておくものです。多くの人は分娩の方法のことだけのことだと思われるのですが、出産をした後の入院中の過ごし方や、赤ちゃんの栄養をどのようにしていきたいかなども考えるものになります。
バースプランは、妊婦さんとご家族さんが『自分の出産の具体的なイメージを持つ』ために書くものです。書いていくことで、より明確にすることが出来、行動変容にもつながり、前向きに出産にのぞむことが出来ます。
文章にすることで、産院のスタッフさんたちにもサポートをお願いしたいこと等を確実に伝えることが出来ます。
バースプランを書くためには、まず、お産とはどのように進んでいくのか、どのタイミングでどのような工程があるのかということを知る必要があります。産院からや地域でもらうテキストを読んで、まずはイメージを膨らませました。
そして、自分自身がどのようなお産を希望しているのか、出産した直後にどのようにして具体的に過ごしたいか、入院中の過ごし方など、夫と話しながら、決めました。
これは一番重要であり、それぞれの強い思いがあることかと思います。普通分娩で仰向けで産むのか、計画無痛分娩なのか、自然に陣痛がきてからの無痛分娩なのか、水中分娩なのかなど、様々なスタイルがあるかと思います。
ただし、産院を選んだ時点でその産院で出来る分娩スタイルが決まっていると思いますので、普通分娩以外の分娩のスタイルを希望する場合は事前に確認が必要となります。
また医療処置についても、積極的に希望するのか、出来るだけ自然に任せたいのかも書いておくと、状況をみながら、希望に添える部分は対応して頂けるかと思います。
最近はコロナ感染防止策として、立ち合いが出来なくなっている産院が多いかと思います。
しかし、このご時世なので、その時々で立ち合いがOkになったり、NGになったりということがありますので、可能ならば誰に立ち会って欲しいのかということを書いておかれると良いかと思います。
また、最近はオンラインでの立ち合いということも可能となっているところが多いので、オンラインの立ち合いを希望される際も書いておいてください。
陣痛は人によって感じ方も違いそれぞれですが、10時間以上かかることもあります。陣痛開始後、常に痛みもがくわけではなく、波があるので、どのように過ごしたいかイメージしておいてください。
赤ちゃんが出てきた後すぐについて、カンガルーケアや、写真撮影、へその緒を自分で切ってみたい、もしくは旦那さんにぜひ切って欲しい、余裕があれば胎盤をみてみたい…といった希望を、用紙に書いておくと、助産師さんが適宜対応してくれます。
産んだ後すぐは状況によってバタバタとすることがあるので、事前に伝えておくことで、やりたかったことが出来なかったという後悔がないお産となると思われるので、やりたいことがあれば全て書いておきましょう。
入院している間は積極的に母子同室で過ごすことを希望するのか、極力身体を休ませる為に母子別室で授乳のみ行うのか、夜間のみ預けたいのかなど希望を書きます。
産院によっては方針が決まっており、母子同室が出来ないところや、逆に24時間母子同室推奨のところもあるかと思います。
母乳だけで育てていきたいと考えているのか、ミルクとの混合が希望なのかも伝えておくことで、入院中に母乳育児指導や、調乳指導が受けられます。
私が通っている産院では、出産時(お産)に関することの希望についてと、産後の過ごし方やベビーの栄養についての希望の欄で分かれていたので、それぞれ書きました。
バースプランを書くことは自身のお産に向けて前向きにイメージを膨らませることが出来ます。
ただ、お産は100人100通りと言われている程、みなさん違っています。希望していても状況的に難しいこと場合もあります。
食べ物や飲み物もいざそのときになると、準備していたものとなんか違うとなることもありますので、そのときとれるものをとれるタイミングで召し上がられるとよいかと思います。
プランはあくまでプランですので、全て希望通りにとは難しいですが、全体的なイメージはもちながら、その都度臨機応変していきましょう。