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【出生前診断を受けました】クリフム夫律子マタニティクリニックで初期胎児ドック

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出生前診断は現在では昔よりはハードルが低くなっているのではないかと思います。

女性の社会進出が進み、女性もバリバリと仕事をしていくことで、結婚のタイミングも昔より徐々に遅くなっています。それに伴い、高齢出産も多くなっており、出生前診断を考えられる方も増えているかもしれません。

私自身は実母が出生前診断をしていたということを知っていたので、昔から出生前診断というものは知っていました。また、子供は一人と夫婦で決めていたことと、持病で薬なども飲んでいたこともあったので、夫と相談して妊娠したら受けようと思っていました。

出生前診断とは?

出生前診断は広い意味では、妊娠中に実施される胎児の発育の異常の有無などを調べるすべての検査を意味します。

近年は、胎児が特定の染色体異常や二分脊椎などにかかっている確率を調べる母体血清マーカー検査や、胎児の頚部の浮腫み(NT)の肥厚の程度を調べて胎児が特定の染色体異常かどうかの可能性を超音波検査によって調べる胎児ドックと言われる検査方法も含まれるようになりました。

またNIPT言われる新型出生前診断も最近注目されています。こちらは母体の血液検査により、染色体異常を調べていくものになります。

これらの検査は母体や胎児の負担が少ないので、安心して受けることが出来ます。

元来行われていた羊水検査は、妊娠16週以降でなければ行うことができませんでしたが、近年行われている胎児ドックや母体血清マーカー検査は妊娠11~13週で行うことが出来ます。NIPTは妊娠10週頃から行えます。

近年実施数が多くなっている母体血清マーカーの検査、胎児ドック、NIPTはかなり純度の高い検査にはなりますが、確定診断ではありません。これらの検査にて染色体異常の可能性が高いとの結果が出た際は、確定診断である羊水検査が必要になります。羊水検査は母体や胎児への負担はありますが、染色体の数などを全て調べるので、確実な診断となります。

出生前診断を受ける前に夫婦で話し合っておくべきこと

出生前診断をするにあたり、自分は大丈夫だろう、安心の為にとりあえず受けておこうかなくらいの気持ちで受けるのは、いざ結果が出た時にどうしてよいのか分からなくなり、パニックになることもあります。受けるのであれば、先に夫婦で話し合っておいた方がよいのではと思うことがあります。

なんの為に受けるのか?

それぞれ受ける理由は違うかと思います。

『トリソミーなど重度障害を先に把握することで、生まれた後の対策がスムーズであるから受けておきたい』

『トリソミーであれば、育てられる自信がないから残念だけどおろすつもり』

『高齢出産で、子どもは1人のつもりだから、その子にかける思いが強く調べておきたい』etc

もしトリソミーの可能性が高いと診断された場合どうするのか?

妊娠を継続するのか中絶をするのか?ある程度夫婦の中で答えが出ていない場合は、どうしたらよいのか分からず混乱している間に、胎児はどんどん成長していきます。そして、中絶が可能な妊娠21週6日は迫ってくるので、夫婦で検査を受ける前に一度話し合っておいてください。

出生前診断は、命の選別と言われることもありますが、実際に重度障害を抱えている子供を育てていくことにはかなりの覚悟と大変さはあるので、夫婦での話し合いが重要となります。

親に理解されず、反対されたという場合

親世代の頃は、今のように簡易に出生前診断が出来るわけでもなく、若くで出産する人も多かったので、出生前診断自体があまり浸透しておらず、『する必要がないこと』『そんな検査をすること自体後ろめたいこと』といった認識の人が多くいらっしゃいます。

現代は出産年齢も上がっていることや、医療が発展していることなど、状況が違うので、親の時代はこうだったからというものに縛られる必要はありません

また、実際に育てていくのは自分たち夫婦であって、責任も伴います。周りの意見がどうであれ、夫婦で考えて決めたことを貫き、後悔のない選択をして頂きたいと思います。

クリフム夫律子マタニティクリニック

私自身は妊娠8週頃に通っている産院にて出生前診断を希望していることを伝え、大阪にあるクリフム夫律子マタニティクリニックを紹介いただきました。

こちらは、胎児ドックにおいて日本で最も有名なクリニックであり、症例数も技術も産婦人科の先生方からもお墨付きです。

私は、初期胎児ドックと母体血清マーカー検査の組み合わせ検査にて診断して頂くことにしました。

こちらのクリニックは予約制で、電話での予約が可能です。
また、初期胎児ドックを受ける場合、原則夫婦揃ってが条件となっています。

 

電話予約時に聞かれる内容

  1. 出産予定日(病院で確定したものか)
  2. 出産は何回目か
  3. 住んでいる場所
  4. 通っている産婦人科
  5. 飲んでいる薬
  6. 妊娠経過で何か指摘されていることはあるか
  7. 不妊治療による妊娠か
  8. 自身の血液型(RH+or-も)

予約から当日の流れ

電話をしたのは、9w5dで、出産予定日から逆算して、この辺りの日程が良いと勧められた11w6dに予約をとりました。検査の最適週数は11週後半〜12週のようです。

予約日が決まれば、それまでに通っている産科で紹介状を書いてもらい、当日持参します。

当日は15分程前には病院に到着し、受付をすませ、問診を書いて、待合室で夫と待っていました。11時予約だったのですが、30〜40分程度で待機部屋に呼ばれました。待機部屋に呼ばれる前に血圧測定の為、一度呼ばれます。

待機部屋には私1人が呼ばれ、診察着(エコーがしやすい巻きスカートの下がスリットの入ったズボンのりようなもの)に着替え10〜15分程度待っていて、前の方が終わられたら、診察室に通されます。そこで夫も呼ばれ一緒に入ります。

エコーを見る為のベッドに寝て、看護師さんらしき方が準備などされていました。夫は横で椅子に座っていました。目の前に大きなモニターがあり、診察が始まるまではテレビを映して下さってました。(診察中はここにエコーが大きく写ります。)

そして暫くすると、夫律子先生と助手的な方が2〜3名こられて、経膣エコー腹部エコーで検査を進められました。胎児の必要部位の長さを測定したり、血流の確認をされていました。4Dで胎児の様子もみることが出来、11週ですが、顔や手もしっかりみることが出来ます。全ての項目の確認が終わったら、診察は終わりです。その時点で、『大丈夫ですよ』みたいなことを言われて、『詳しいことはこの後説明あります』ということで、診察は終了です。

着替えて、待合室に戻り、結果の説明を待ちました。15分程度で、別の個室に呼ばれ、ぷぅ先生ではない女医さんが、用紙を用いて、説明して下さいました。

21トリソミー(ダウン症)18トリソミー13トリソミーの其々の自分の年齢による確率がどれだけで、検査結果を踏まえた確率がどれだけになったかという形で検査結果が出ます。

この結果、低リスクの為、絨毛検査羊水検査はする必要がないとのことでしたが、血清マーカー(採血)は希望に任せるとのことでした。夫と相談し、元々血清マーカーとの組み合わせまでやろうと言っていたので、血清マーカーまで受ける意思を伝えました。

検査は全て当日にやって頂けるので、その後少し待って、採血にすぐ呼ばれました。結果については2時間程度で出るようでしたが、新型コロナも流行り出していたので、結果は郵送で送りますとのことで、その日はお会計をして帰りました。

料金

料金は全て保険適応外です。

  • 初期胎児ドック:41800円
  • 説明・相談料:5500円
  • 妊婦検査(血清マーカー):27500円
  • 文書料:8800円
  • その他:3640円
  • 消費税:7930円
  • 合計:87240円

初期胎児ドック・血清マーカー組み合わせ法の結果

検査から2日後に速達にて、胎児ドックと血清マーカーの組み合わせ検査の結果が届きました。

血清マーカーと組み合わすことで、そちらも問題無かったとのことで、更に確率が低くなった結果となっていました。可能性が0になることはないのですが、ひとまず結果には安心して、妊娠継続を夫婦で決めました。

感想


料金的にはお高いのですが、遺伝子異常を含め、色々な角度から胎児をみてもらうことが出来、自分達もモニターで胎児の様子や、血流の確認も出来ることは、とても良い経験でした。

全国で胎児ドックが出来る病院はいくつかあるようです。

出生前診断をご希望の方は、どのような方法でやりたいのかということを考えて調べれると良いかと思います。自分の中で受けるか迷っているといった段階で産院の先生に相談すると、『受けてもいいけど、別に受けなくていいんじゃない?』と言われる先生も多いかと思いますので、余計迷うことになる可能性もあります。

ご自身で納得のいく答えを出して、受ける受けないを決めてください。