メンタル疾患

【産後は注意が必要】自律神経失調症について

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肩こり、頭痛、めまい、手足のしびれや痛み、手足の末端が冷える、ほてり、動悸、不眠、消化器症状などは日常的に起こりやすい症状です。それぞれ対症療法にて、内服などをすることで、症状は治まります。

大体の方は、何か症状が出た時、そこに関わる科を受診して薬をもらおうというのが一般的な流れかと思います。

ところが、検査をしても、これといった原因が見つからなかったり、検査結果からは症状の重さを説明できないことがあります。このようなとき『自律神経失調症』の可能性があります。

自立神経失調症とは

自律神経には、交感神経副交感神経という2つの対照的な働きをもつ神経があり、ほとんどの器官はこの2つの神経が同時にバランスよく働くことで維持されます。

ところが、ストレスが心身に影響を及ぼすことで、2つの自律神経がのバランスが悪くなり、心身に色々な不調(めまい、動悸、発汗、手足の冷え、不眠、消化器症状等)が現れます。これが自律神経失調症と言われています。

しかし、自律神経失調症は正式な病名ではなく、自律神経の乱れが関係している病気の総称として使われていることが多いです。

みぃ
みぃ
私自身はストレス耐性が低く、すぐに胃が痛くなったり、寝つきが悪くなるといった症状が出ます。ストレスが強くかかる期間が長いと三半規管が乱れておこる酷いめまいを伴うメニエールにまで至ることもあります。

自律神経失調症の原因は?

自律神経のバランスが乱れる直接的な原因は特定できませんが、間接的には、ストレスや生活習慣の乱れが影響していることが多々あります。

身近な事例として

・緊張した時にトイレが近くなる、汗をかく、手が冷たくなる

・悩みがあるとき、食欲がなくなったり、眠りにくくなる

このようなことが続くと、からだが耐えられる限界を超えてしまいます。

その結果、自律神経やホルモンのバランスが崩れ、不快な症状が現れ、物事が自分の思うようにすすまないといった焦りや不安な気持ちがストレスとなり、更に症状を悪化させるという悪循環を起こします。

一つ一つは細かなことでも、積み重なることで、知らず知らずのうちに大きなストレスとなり、自律神経を乱していきます。


自分自身では、そこまでストレスを感じてるつもりはないんだけどな…といった時にも身体が先に反応してくるということはよくあります。心の疲弊に至る前のシグナルだと思って休息など意識するようにしてください。

出産後の自律神経の乱れ

産後もこの自律神経が乱れる要素がふんだんにありますので、注意が必要です。

出産により、心身共に疲れているところに、慣れない育児が始まり、分からないことも多く、でもやらないとというプレッシャーとの闘いになり必死に毎日を過ごします。

そして、夜間の授乳があるので、まとまった睡眠がとることが出来ず、生活リズムが乱れるので、思っている以上に注意が必要です。

私の友人の一人が産後に大きく自律神経失調を起こしてしまった例があります。

友人の一人が、2人目を出産後、2人育児へのプレッシャーから、自律神経が大きく乱れてしまい、メニエールをを引き起こし、入院にまで至りました。

早く治さないとという気持ちとは裏腹に症状は悪化して、焦る気持ちが更にストレスとなっていったようでした。そして、病気のことを少しずつ知ることで、一旦休むことに専念しようと気持ちを切り替え、少しずつ回復していきました。

こういったことは産後、誰にでも起こりえることなので、りに頼りながら、頑張りすぎないことが大切です。

自律神経失調症の治療法

治療法としては薬物療法心理療法がありますが、生活習慣を改善していくだけでもかなり症状が改善されることが多いです。

メリハリのある生活で、身体のリズムを整える

規則正しい生活、適度な運動を心掛けることで、血液の循環もよくなり、自律神経やホルモンのバランスが整い、多少のストレスは柔軟に対応できるようになります。

考え方、思考のパターンをかえてみる

人の心を悩ますのは、身に起きる出来事そのものではなく、その出来事に対する考え方であることが多いです。

ものの見方を変えられれば、感じ方や行動の仕方も変えることができ、ネガティブな思考パターンを変えることが出来ます。

例えば、自身のキャパよりも大きい仕事がきたとき

全て自分で消化しなければならない。

早めに出来た方が良いに決まってるから、今日はとことん残業だ。

この部分は自分でやる必要があるが、一部は他の人にふれる。

3日以内にやれば納期には問題ないので、今日は出来るところまでやろう。

考え方を変えることで心身への負荷を緩和することが出来ます。

かかりつけ医にて薬物療法を行う

自律神経失調症の薬物治療は二つに分けて考えられています。

一つ目は、症状を抑えるための対症療法です。これは痛みには鎮痛薬、眠れなければ睡眠薬と症状にあわせて薬が処方され、症状を緩和していきます。

もう一つの方法は、より原因に近い部分、つまりストレスや心の面へのアプローチです。必要に応じて抗うつ薬や不安の症状が強いときは一時的に抗不安薬が処方されます。

自律神経失調症の症状は、軽くなったり、ひどくなったりを繰り返すことがありますが、症状にかかわらず、定期的に通院することが大切になります。そうすることで、主治医はちょっとした変化にもよく気づき、的確な治療を行うことが出来ます。

ストレスを解消する

気軽にできるストレス解消法として、散歩やストレッチ、入浴、呼吸法(腹式呼吸)などがあげられます。音楽や映画鑑賞、カラオケ、ショッピングなどの趣味をもつことも効果的です。

家族や友人と話したり、レジャーや軽いスポーツを楽しむこともストレス解消の一つとなります。最近では、呼吸法とストレッチの組み合わせであるヨガも人気です。

リラックスできて、楽しめる時間、心の充実感を得られる時間をもうけるようにしましょう。

まとめ


こまめにストレスを日々の生活の中で解消出来る方法をもっておくことが大切です。

自身に出やすい症状を知り、対象法をもっておくことで、早期対応、早期回復に繋がります。